ある薬剤師のひとり言

薬剤師として思ったことを、書いていきたいです。

タスキギー梅毒事件 後編

おはようございます。

今回の記事は、タスキギー梅毒事件の事件背景と、今のアメリカのワクチン憎悪に繋がる現実について書いていきましょうか。

タスキギー梅毒事件って?

研究の第一の目的は、ペニシリンが梅毒の予防薬としても使えるかどうかをみることでした。また、ペニシリンで梅毒が一度治った人間が再び感染するかどうかにも関心がありました。

実は、タスキギー梅毒事件が起きた事件背景には、梅毒の再感染やペニシリンが本当に治療薬として適切かという関心があったのが要因だったようです。

実際には、戦後史では最悪の事件だったのではないかと思います。

この事件の残忍性について

私は、恥ずかしながらこの事件を知りませんでした。そもそもタスキギーの梅毒事件で、ターゲットにされたのが、多くが黒人でした。

まだ、差別が色濃く残るアメリカで起こった事件でもありましたから、黒人差別をより助長したことになったのではないか?と考えます。

アメリカでの黒人のワクチン接種率の低さ…梅毒接種への憎悪が物語ることとは?

今、ワクチン接種をアメリカ🇺🇸やほかの各国が躍起になってこぞってワクチン接種を競うようにしていますが、アメリカでの黒人のワクチン接種率は未だに低い水準のままだと言われます。

そして、現実問題、未だに現代に生きる黒人の多くがワクチン接種への憎悪を顕にしています。

これは言うまでもなく、タスキギー梅毒事件の結果だとはっきり言えると思います。医師たちが、倫理観なく黒人に梅毒を接種させ、それにより治療をされず、末期にまで貶められた。

自分たちが治る、治りたいと信じていたことが覆され、重症化していくのを黙って我慢して、死んでいった。

本来なら治療薬とそれ以外を使った試験のはずが、それすらなかった。

ワクチン接種してほしいと望む人よりも、そのワクチンのために命を落としたと考える人が、あまりにも多かった。

その事実がある以上、これから先、アメリカで黒人がワクチン接種に前向きになるまでには、相当な苦難があると考えます。

以上が、後編になります。皆さんはどう感じたでしょうか?コメントありましたらお願いします。では!