ある薬剤師のひとり言

薬剤師として思ったことを、書いていきたいです。

ラゲブリオの一般流通に思うこと

こんばんは。

皆さんは、今回のラブゲリオの一般流通についてどう思うでしょうか?

一病院の薬剤師として、今回のMSDの発表に衝撃と驚きだけではなく、なぜより早い一般流通を可能にできなかったのか?そこを教えてほしいと感じています。

もちろん、薬局では、ラゲブリオの一般流通を知りすぐに採用に動いたところもあります。

今回の記事は、私が感じている事を、皆さんにわかってほしいなと思い記事に書きたいと思います。

なぜ、登録制を早々と決定したの?

まず、初めに私がかんじたのは、なぜ、一般流通ではなく、国側が買い上げ、それを登録した病院や診療所、薬局にだけ流通する、登録制を早々と決めたのでしょうか?

一定の流通が難しいためというのが、MSD側の言い分ですが、私は違うのではないか?と考えていました。

それは、この登録制の導入で、病院と診療所、薬局とで対応が異なっているためです。

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薬局の場合は、自治体によりリストアップされたラゲブリオ対応薬局のみが、登録可能になるという事。これは、薬局自体が自由にラゲブリオを採用したいですという事ができない、という事がはっきりと記載されている事と解釈できるからです。

要は、病院や診療所は院外処方か院内処方を選択できる立場であるため、万が一の時はすぐにでも、処方が必要な場合があるため、都度登録してもよい。という話になるという事です。しかし、薬局の場合は、自治体が決定したリストにある薬局しか登録すらできないという事は、あり得ないことではないか?とかんじていました。

一般流通は、特例承認からすでに、半年以上かかっている。

登録制で、病院や診療所が、いい思いをしている裏で、自分たちが自治体のリストに入っていなかったがために、採用を決めても登録すらさせてもらえないという辛酸を舐めたであろう薬局が多く存在していたのでは、容易に想像できるのではないでしょうか?

今月の16日に、一般流通になり、いたる医薬品卸で取り扱われるようになります。

ただ、特例承認されたのが、去年の暮れであるのを勘案すると、半年以上はかかっているわけです。登録制を検討するのと、同時期かもしくは遅くても、半月ぐらいから一般流通を検討することが、必要だったはずです。

登録制のみを検討し決定したことは、かなり早計だったのではないか?と感じました。

保険適用になっても、負担は三万近く。

もちろん、抗がん剤や抗体医薬品など高額になる医薬品の存在がある事、それに比べたら、まだ手が出せる額ではあるのは、間違いないです。しかし、保険適用の負担は三万近くになっています。これは、さすがにちょっと高いのではと感じています。しかしながら、薬価が、2000円になるので、ある意味他の高額医薬品に比べるとそこまでではないし、やはり最悪の場合には、それこそ、背に腹はかえられぬので、医薬品卸に頼んで持ってきてもらわなくはいけません。

コロナ感染が当たり前になりつつある中で私たちが考えなければならない事。

ラブゲリオカプセルの一般流通に伴い、医薬品卸各社がこぞって私の職場である病院にたくさんチラシを持ってこられます。

塩野義のゾコーバが特例承認を得れなかった中、ラブゲリオが一歩先んじていた実績から、特例承認を得れたのだと私は考えています。

もちろん、これら薬にできることなら頼りたくないのが皆さんの気持ちだと察します。

ただ、コロナ感染の重症化移行を水際で食い止める事がものすごく大切だと思います。

これからは、皆さんが一人一人が出来うる事を予防として継続しつつ、万が一に備える必要があると思います。