ある薬剤師のひとり言

薬剤師として思ったことを、書いていきたいです。

総合診療ができる医師の必要性について

こんばんは。

今日の記事はこの記事で最後にしようかなと思っています。

私は、医師になりたいと考えていた時に、外科系や内科系ではなく、総合診療ができる医師になりたいと考えていました。

今の医学部出身者の多く、はたまた私のブログの読者登録をされている医師の方は、皆さんが専門の診療科の科名を肩書きに、ブログを書かれています。

ただ、自分が薬剤師になって働いてみて感じたのは、専門に特化した医師よりも、全身を診ていける医師の方が、話をいても偏りがなく、聞いていて楽しいと思いました。

しかし、それ以外に思うことがあるので、記事を書いていきたいと思います。

総合診療ができるのは、広い視野を持っているから。

いろんな大学医学部の地域枠なり、自治医大のように、卒業してしばらくは、総合診療科にいかされます。専門なしで総合診療をするのは、無意味、中途半端だという医師(弟)がいますが、私は、総合診療科に在籍して、様々な症例と対峙できるのは、またとない機会であると、考えます。

なぜか?

それは、総合診療というのは、いろんな知識を持たなければ、何が必要か?どう診療すべきか?疾患の鑑別は?など、専門医を取るだけの医師よりも、いろんな疾患や症例を勉強することができます。それに、広い視野を持っていれば、もし専門医を取ろうとした時に、この症例だから、この診療科にコンサルした方がいいだろう?とか、いろんな知識を総動員して、診療にあたることができます。

広い視野を持つという癖さえついていれば、専門の知識だけに留まらずに、しっかり診療する力が確実に身につくと考えます。

単純に、専門医をとって総合診療をしようと思ったら、かなりの労力がかかりますし、第一、億劫になりやすく、しっかりと診療に向き合うということができなくなる可能性があります。

あくまで、個人的な意見ですが、総合診療ができない、しない医師は、私は偏りができるだけで、あまり信頼できないと考えます。

今のコロナ禍で、総合診療の重要性が見えてきた。

単純に、専門の科で見てきた医師と、全体像を捉えるようにしている医師とどちらが、力がある医師でしょうか?

もちろん、循環器科や呼吸器科の医師のように、その疾患に対する特化した診療ができる人なら、私だって文句は言わないです。

ただ、その力がないのに、診療する医師の存在はある意味だめだと思うんです。

前に話題に上がった事があるアンサング・シンデレラの主人公 薬剤師の葵みどりが言っていた発言で以下の言葉があります。

『薬剤師には、診療科の壁はありません。』

この発言を、実際に見たことのある医療関係者特に医師や薬剤師の方はどう感じたでしょう。

私は、薬剤師になってこの発言の真意をようやく理解しました。薬剤師は、たくさんの診療科の薬を理解し、その薬の使われ方、飲み合せ、その他諸々の確認をしなければなりません。

医師のように、その科だけの薬だけを勉強すれば良いだけの環境にありません。診療科を超えた部分にも目を向けていかなければなりません。

医師が本来なら、もう少しだけ勉強していてくれれば…単純な疑義照会をする薬剤師の身になってほしい。自分が疑義照会をしていなくてもそう思ってしまったことは、たくさんありました。

ただ、総合診療ができる医師とそうでない医師では、見方の差がありますし、幅の広さも異なると強く感じます。

今のコロナ禍で、広い視野を持って、総合診療ができる医師の必要性がかなり高まってきたのは、紛れもない事実だと思います。

というのが、一個人の意見です。医師、薬剤師の方はいかがでしょうか?

私は、総合診療の重要性を理解した医師の育成を願っています。