ある薬剤師のひとり言

薬剤師として思ったことを、書いていきたいです。

免疫と自律神経系の関係

こんばんは。

いよいよ、医療関係者も新型コロナウイルスに蝕まれ始めました。(汗

医療現場で、実際に診療に従事している医師をはじめとする幅広い医療関係者が、新型コロナウイルス感染症の餌食になりつつあります。

濃厚接触者になった医師や薬剤師、看護師の方も多いのではないでしょうか?

ただ、そういった状況下で感じるのは、あくまで感染しやすい身体の状態の方が余りにも多い事の裏返しでしかないと考えています。

今回紹介したい論文は、免疫と自律神経系のかかわりを書いているため、興味がある方は、再度読んでみてはいかがでしょうか?

https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/141/1/141_27/_pdf

今回の論文のポイント そのI

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まずこの図を見て頂きたい。よく知られているストレスにおける定説に、短期ストレスは、免疫力を高めてくれるのに対して、長期ストレスは、免疫を低下させるという事がわかっています。

今回、その定説に当てはめてみると、αI受容体とαII受容体にストレスに伴い脳から放出されるアドレナリンやノルアドレナリンが、結合すれば、抗原の取り込みが上昇し、免疫力が向上します。一方で、β受容体に結合すると、逆に、免疫力が低下し、アレルギー反応の増悪が起こります。

ただ、このβ受容体刺激は、気管支喘息治療のターゲットになっています。私たち、医療関係者なら国家試験の勉強でやったであろう遠い記憶に残っているのではないか?と思います。

しかしながら、このβ受容体の長期的なβ受容体刺激薬の治療における使用により逆に、重症気管支喘息や、気管支喘息の関連死との相関があることが、示された報告があります。

今回の論文のポイント そのII

この論文の最後のあたりに、文脈的恐怖記憶というものがあります。この記憶とあるように、海馬が関与している事が明確です。

そういう事より、海馬とtoll様樹状細胞が、かなり調整し合っている事が可能性としてあるという事があります。

今回の記事からわかる事。

この論文から考えてほしい事があるんです。それは、今皆さんに足りないものである免疫力がなぜ、低下するのか?その謎に少し答えを与えてくれる事があるからです。

皆さんは多くはストレスが多くある職場であると思います。ストレスを長期的に受けていると、免疫系が低下してしまいます。

今回の論文のポイントにある細胞や、脳との関係について、少しでも、理解が進み、ストレス解消にどうすべきかを考える一助になれれば、と思います。

では。