ある薬剤師のひとり言

薬剤師として思ったことを、書いていきたいです。

血清蛋白結合率と解毒処置の関係性

こんにちわ。

今日は、この一週間添付文書と睨めっこしていた事から、気づいたことについて記事にしていきたいと思います。

血清蛋白結合率について

医療関係者、現場で働いている方で、救急医療に携わっている人たちなら一回は経験しているのではないか?と思うのですが、胃洗浄や活性炭投与、そして、血液透析と沢山の解毒処置があります。

ただ、胃洗浄とか、活性炭投与とか、血液透析といった、手段をどう決めているのか?知らない方がいると感じます。

これらの処置の基準になっているのが、血清蛋白結合率であります。

血清蛋白結合率とは、薬物の血清蛋白のくっつきやすさを見ています。値が高い場合は、血清に残りやすいという事が言えます。

血清蛋白結合率が高いと行えない解毒処置。

血清蛋白結合率が高いと、行えない解毒処置に、血液透析があります。

血液透析は、血液に存在せる中毒薬物を身体から排泄し、新しい綺麗な血液を入れるという仕組みになっています。

血清蛋白結合率が高い場合、中毒薬物が血液中にいない又はいても僅かであるため、血液透析では無効になります。

薬物中毒の解毒処置と薬剤の関係

薬剤師が薬の専門家と言われる所以の一つに、薬の化学的な性質や作用に、目を向けるように教育されていること。また、薬学部が6年になってからのカリキュラムにより、薬の生体内の動態などを学習するようになってから、化学的な性質や作用だけではなく、人の体内で起こる動態にも、目を向けるようになること。があります。

薬物中毒は、誰にでもありうるリスクです。今こうして記事を書いている私にも、降りかかることかも知れません。

ただ、今こうして記事を書いていて感じるのは、薬学部で学んだことは、多様な分野を横断していると言えます。

薬剤で学んだ、血清蛋白結合率なんか、解毒処置のあり方に関係があります。この知識を、持たない医療関係者もいますから、救急の現場で、求められる可能性があります。

知識があるだけでは、意味がない

よく言われる言葉に、知識があるだけでは、意味がない。があります。

これは、本当にその通りです。薬物の血清蛋白結合率なんかを、把握している医師や看護師さんは、おられるでしょうか?

たぶん、知らない人が多いのではないか?と思います。ただ、薬剤師の場合は、血清蛋白結合率を知らない、把握していないでは、話しにならないです。

知識を身に付ける事は、重要ですが、その知識を使えなければ意味はない。それを、強く感じました。