ある薬剤師のひとり言

薬剤師として思ったことを、書いていきたいです。

薬の適性使用に向けて。

こんばんは。

整形外科医の先生のブログで、取り上げている薬であった、PPIを含む薬の適性使用を考えてみたいと思います。

PPIの使用により、死亡リスクが上がる?

今回のPPIで、心疾患や慢性腎疾患により死亡リスクが上がるという報告が、論文でなされています。

https://ascpt.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cpt.1430

これは、かなり驚きでした。薬剤性の胃潰瘍などを予防するためによく使われる胃粘膜保護作用のある薬よりも、断然効果が高いのではないかと、学生の頃から感じていたぐらいですから。

それに私たちは、薬剤師国家試験の勉強で、PPIの使い方を勉強しています。

特記すべきは、胃潰瘍では八週間まで、十二指腸潰瘍では六週間までしか使用が認められていません。

使い方を理解しているはずの医療関係者がほとんどのはずの現場で、なぜ?ふしぎなことになっています。

なぜ医療関係者が薬の漫然投与を許しているのか?

今回返信して頂いた内容を見た時に、一番感じたのは、使い方を理解しているはずの医療関係者がほとんどの現場であるのに、なぜ、残念なことがおこるのか。

そこを踏まえて考えている時、ふと処方権限を持つ医師のことを考えた時、消化器内科や消化器外科の専門医をされている方であれば、使い方に精通しているはずです。その道のスペシャリストであっても、ミスがあるかもしれないですが、よほどのことがなければまず間違えない。

一方で、薬剤師はどうでしょう。

薬歴管理や検査値の把握など、やっている薬剤師さんや、患者さんの声に耳を傾けたり、薬手帳を確認したりと、確認や管理を怠らない人なら、慢性投与に気付けるかもしれません。

薬剤師であってもミスをすると思っての対応をしている方であれば、気づきを得れると感じます。

薬の漫然投与を阻止するために。

私が一番感じたのは、あくまで、使い方を理解しているなら、きちんと薬を使うことの徹底を医師含め医療関係者がすべきであると思います。使い方をわかっていると話しても、実際には、切るべき時期を誤っているとか、切らないといけない薬を切っていないのは、きちんとした使い方を理解していないことと一緒ではないでしょうか?

ミスをするのはいいです。でも、薬を出す前に、本当に大丈夫かを理解する必要性があると思いますよ。

患者さんにも情報を提供するのは、必要だと思いますが、まずは、医師を含め医療関係者が正しい薬の使い方を徹底するのが、先だと思います。