今回、コメントを頂いた中で、実家を継ぐか継がないかは本人が決めればよい。というものがありました。
そもそも私の家は、医療機関でありますが、調剤薬局ではありません。それ以上はいえません。
もちろん、ほかにたくさんの医療機関がある都会やそれなりの都市であれば、人材もそれなりにあると思います。
ただ、私の地元のように、病院の数が少ない、なり手がないという状況の場合では、話が違います。
無医村までには行かなくても、そこにあるはずの医療機関がなくなってしまうと、困るのは患者さんです。
もちろん、ほかに医師や薬剤師など、人材が潤沢にあるところなら、他の方が継承することも可能ですし、実際そういう薬局や医院に受診したり、来局したことがあります。
ただ、皆さんが思っているほど、そういう医療資源が潤沢にあるわけではない田舎では、そういう事ができないわけです。
もちろん、コメントを頂いた方を責めるつもりはありませんが、そういう状況にいないから実感として湧かないのかなと、読ませていただき、感じました。
もちろん、本人が、継承するしないを考えることは自由です。
ただ、継承しないことで起きる事態と、それによりデメリットを食うのは患者さんや家族です。
継承する前に、他のところで働いて帰ってくるという話に昔からされていました。もちろん、それを長延ばしにできればよかったのですが、それが早まったということです。
実際、ほかに医療機関を頼れるような環境であれば、患者さんも何も不安はないでしょうが、それができるだけの医療機関数があるからだと思います。
それに、医療機関は続いてこそ意味があると思っています。もちろん、経営がむちゃくちゃでもいいとはいきません。ですが、医療機関がなくなることで、今まで頼ってきた人たちも、困ると思っています。
読者登録されている方で、医師の中でも、実家は彼女又はパートナーに継いでもらうと考えている方もおられます。
もちろん、継承することで、患者さんが困らなくて済みます。
そういう実情がありますから、そんなに簡単な話しではないです。
たくさんのコメントを頂きながら、感じましたが、やはり、この継承問題に直面していないからこそ、他人事に感じるのかなと思いました。